幼い頃 TVなどで夏祭りのシーンを観て 一度行ってみたいと思っていました。 小学校入学前の夏 親戚一家が私を夏祭りへ連れて行ってくれることになりました。 色々な夜店があり、そこは映像で観るよりも華やかで活気のある世界でした。 イトコたちは「あれ買って!」「これ食べたい!」などと楽しそうに言っていました。 私は、『連れてきてもらえて怒られないだけで、ありがたいのに親に好きな事を言っている。なんて贅沢なのだろう』と思いイトコ達を不思議な気持ちで眺めていました。 そんな私を気遣うかのように伯母は「欲しい物があったら言ってね」と言ってくれました。私にしてみれば、怒られないという極上の贅沢を味わっている…