「概念とは何か?」という問いはそれ自体が難しく、謎が多いものです。何が概念足りえるのか? という問いを発するとすれば、それに応えるものも矢張り概念的にならざるをえないですし、そうすると概念が「循環」してしまいます。 こうした概念の循環性は概念の構成する系列の随所に見られます。例えば、AならばBである時に、BならばAであると同時に言えた場合、これは循環していると言えるでしょうか? あるいは単純にトートロジーを循環と判断することはできるでしょうか? それともいわゆる「循環論法」とこの「循環」の概念は区別可能でしょうか? もしも区別が不可能であっても、便宜的に「判別」することはできるでしょうか? と…