東京都世田谷区上祖師谷1丁目の路傍(訪問日:2025年1月23日)榎交差点から北方に50メートル強ほどの三叉路に庚申塔が建っています。これは「榎庚申塔」と俗称されるもので、当地が上祖師ヶ谷村と呼ばれていた時代から現在地に置かれていたそうです。 解説板① 榎庚申塔の由来 この庚申塔は江戸時代後期の文化九年(一八ー二年)に武蔵国多摩郡上祖師ヶ谷村の現在地に村人によって建立されたものです。 庚申塔の下部には三猿像が刻まれ、それぞれ両手で目、耳、口を押さえています。これは病魔を払い、悪疫を防ぐためのものといわれています。 また、この塔は伊勢神宮に天下安穏、五穀豊穣祈願に参詣する村人たちが、道標とするこ…