先日、用事で日本橋に出向いた折、高島屋の上階からエスカレーターで降りて来ると、左前方の「襲名記念 樂吉左衛門展」という墨字の文字が目に飛び込んできた。 学生の頃、茶道会というサークルに所属していて、京都合宿の時、樂茶碗で有名な樂美術館を皆で訪問したことがある。その際、先代(第15代当主)樂吉左衛門さん直々に、ご説明をいただいた。今回の第16代ご襲名は、その息子さんに当たる。時の経つのは早いものだ。何とも感慨深い。 第15代吉左衛門さんはお会いした当時、まだ30歳代でご襲名まもない頃だった。私たちに、歳が割と近かった親近感もあったが、何より、年下の私達に対して、とても丁寧に接していただいたことが…