被害の深刻さで言えば過去最大級――。出版大手のKADOKAWAが2024年6月にランサムウェアによるサイバー攻撃を受けました。25万人の個人情報が流出し、KADOKAWAは書籍の受注システムやニコニコ動画などのサービスが一時停止したことで売上が84億円減少すると見込んでいます。 ┗©GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート ランサムウェアの進化 近年、犯行グループが日本企業を狙っていると思われる事態がとても増えています。ランサムウェアとは、英語で身代金を意味するRansomとSoftwareを組み合わせた言葉で、身代金脅迫型ウイルスとも言われます。15年以上前からあるコンピュータウイル…