1 本書の概要 統治機構の倫理性を論じた本です。 なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造 作者:ブライアン・クラース 東洋経済新報社 Amazon 刺激的な題名ですが、善良な権力者を立てるにはどうするか、権力者を善良に保つにはどうするかについて述べています。 絶対的な権力は絶対的に腐敗する。 この有名な警句も取り上げていて、元々どのような文脈で語られた言葉かも説明しています。 なんとく権力者って悪いイメージがありますよね。 民衆を抑圧するような。 国家というレベルではなく、会社の上司という小さな権力の世界でもそうです。 つまりは権力の在り方について述べているのです。 2 階級社会の…