ロシア人のメンタリティとは、貧窮する逆境下において、オンボロでボンコツでクズな機械や材料を揃えて、どうにか工夫と我慢で成し遂げちゃうことへの「誇らしさ」ということになるらしい。耐窮生活が長くなりすぎると、そう思わないとやってらんなくなるのかも知れん。 ナワリヌイは、決してロシア国家=ロシア国民ではないという。権威主義で「権力が何度も何度も、とことんひねくれ者で、とことん嘘つきの者たちの手に握られれている」ために、法治主義はからきしで、権力の牽制機能が働かないからだ。 それでもクレムリンにとって厄介なナワリヌイのような者が、どうして出てきたのか。ロシア国民は貧しいが、それでもソ連時代に比べれば、…