まだ「羊の歌」に執着しています。2011に出版された「羊の歌」余聞加藤周一著 鷲巣力編を借りてしまいました。 www.chikumashobo.co.jp 戦時中も医局でフランス文学をしかも原文で読んでいたことには驚きました。あの時分私はやっと物心が付いた頃でした。父は中学生を引率して学徒動員に出かけており、兄も姉も年うえだったので動員されていました。残された母と幼い私は日中は畑にいたことを思い出しました。奔放にふるまって自由にしていたい母でさえもあの時代はみょうにひっそりと暮らしていたのを思いだしました。窮屈な空気と食べ物が不足していたこと、外に向かっては緊張感がただよい、家の中からは品物が…