安倍総理は、かつて、終戦の日の談話に関して、われわれ日本人はこれ以上謝罪はしない、少なくとも、われわれの孫子には謝罪を繰り返させないという旨の発言をしたと記憶する。その後、歴代の総理が、どのように彼の談話の意志を継承したか、寡聞にして我々は知らないが、今回は、謝罪についての一般論を記述する。 第一に、謝罪とは、相手のある問題であり、その相手が許さない限り、その行為には終わりはない。 第二に、戦争責任という国家の謝罪に関して、国家の代表者が、毎年、謝罪を表明するということは、ある意味、一人の代表者が謝罪を代弁(引責)することで、外国人に対し、その期間だけは、一人一人の国民は責任を問われない担保を…