歌舞伎界の名跡を継ぐ人物の降板の顛末を見ていて 考えるところがある。 若手の、それなりの実力のある俳優と、名跡の一門の若手が穴を埋め 彼らの頑張りと、おそらくは同情票も少しあって、大きな穴は空かずに (そして好評のうちに)興業は続いているようだ。 抜けた穴は、どんなに大きくともそのうち代わりのものが出てきて それなりに塞がり、そのうちになじむ。 そういうものとはいえ、忘れてはいけないのは そもそも興業元がしっかりしていて、かつ厚みのある才能のプールがあるという 前提あってのこと、ということだろう。 穴を埋めるにも、その後やそのさらに後、が育っていなければ 無理矢理にでも別のポジションから人を持…