1 活元運動・準備運動を行う時の注意点― 正坐によって行う意味 活元運動は「動く禅」と呼ばれる瞑想法です。 禅の瞑想では、何も考えないで長い間じっと坐り、湧き出してくる雑念や妄想が次第になくなっていくように努力するのですが、同じ目的を、錐体外路系運動によって行なおうとするのが活元運動です。 ですから、活元運動は身体が「無心」の状態に至ることが目標です。その為、正坐による「沈思の実践」が肝要で、活元運動を行なう上で正坐は必須のものです。先ずは正坐をし、改まった気持ちで身体に向き合います。 腰が中心となる正坐という構えは、身体や呼吸に注意を集め易く、自分の意識(心の状態)がどうなっているかの把握を…