にほんブログ村 《正直な仕立て屋》 ある国で 大干ばつが 起こった。 何日経っても 雨は 一向に 降る気配がない。 作物は すべて枯れ、 飲む水がないために 家畜は 次々と 死んでいった。 そんな時に、 ある村のラバイが 夢を見た。 夢の中で、 神が そのラバイに 「この次の安息日に 服の仕立て屋の ご主人に、 ビマー(祈り台)で 祈りを捧げなさい。 そうすれば 大地に 雨を降らせよう」 と話した。 翌朝、 ラバイは この夢のことを 思い出したが、 すぐに こう考え直した。 「あの仕立て屋の ご主人は、 ヘブライ語も よく読めず、 聖書の内容も ろくに覚えていない。 あんな人間に みんなを代表…