今、死ぬことは怖くない。それより、“こんな”気持ちで、いつまでも生き永らえることの方がよっぽど怖い。老衰して、ままならなくなって、それでも“息がある”と言われる状態が、例え自分がわけわからなくなっていたとしても、今繰り返し想像する恐怖だ。もちろん自分がちゃんと老衰するかどうかわからないし、当初の予定ではそう遠くない未来にそんな風に悩む暇なく終わるという考えだったのだけど。失うことより、失っていくことを認識できている方が恐怖だよ。 “どうなるかわからない日々だからどうにかしなきゃ”ってのはいやにわかる。でも具体的に何をどうやって?机の上にも転がってなくて、パソコンの中にも入ってなくて、どんなに画…