一人暮らしをしたアパートの管理人は、50代くらいの「ロシア人夫婦」だった。 奥さんは気さくで、旦那さんは無口だったが、こまめにアパートの周りを掃除する人だった。 ある日、旦那さんを見かけて「一か月後に帰国すること」と「部屋の解約」を伝えた。 その数日後、長い一日が終わり、夜中から寝始めた。 朝7時半ごろ、ドアをたたく音で目覚めた。 「こんな早い時間から誰だろう」と思いながらも睡魔に勝てず、再び、寝かかっていた私。 またドアをたたく音。 私は「居留守」を決め込んだ。 ガチャガチャ・・・ギィー ドアの開く音で飛び起きた。 「はぁ~!? なに入ってきてるの!!」 リビングのど真ん中に敷いたマットレス…