八角墳を紹介する。地方で6世紀に登場した八角墳は7世紀~8世紀、近畿において天皇の古墳として採用されそれまでの前方後円墳から八角墳へと変わる。これにはどのような背景があっただろうか。次の流れで紹介していく。・八角墳とは・1.段ノ塚古墳(だんのづかこふん)・2.牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん)・3.御廟野古墳(ごびょうのこふん)・4.野口王墓古墳(のぐちのおうのはか)・5.中尾山古墳・天皇陵以外の八角墳・古墳の縮小化・仏教によって進んだ火葬・流行病と火葬・まとめ ■八角墳とは八角形の形をした古墳。現在みつかっている16万基の古墳のうち八角墳はわずか合計10数基ほど。そのうちの5基が近畿で天皇の…