人生をうまく生きられぬ男が、生きる事に苦しむ少女らと、壊れながら生きることに、実存を見出す話。 人生は緩慢なる自殺。そこに何も意味は無く、生きる事は希薄化し、ただ死に向かって生きていた。 生きるためには労働が必要だが、労働は人を磨り潰し、次第に摩耗させ、生きる意味を失わせる。 だがそんな男の前に、生きる事に苦しむ少女たちが逃げ込んで来て、関係性を構築していく。 しかし本作は日常的セカイ系なので、具体的な問題点は何も描かれないし、描かれる必要性も無い。 ただ関係性だけが生きる事のよすがとなっており癒されること無く壊れながら生き続けるのみ。 大事なのはこの壊れから癒えることではなく、壊れながら生き…