人生をうまく生きられぬ男が、生きる事に苦しむ少女らと、壊れながら生きることに、実存を見出す話。 人生は緩慢なる自殺。そこに何も意味は無く、生きる事は希薄化し、ただ死に向かって生きていた。 生きるためには労働が必要だが、労働は人を磨り潰し、次第に摩耗させ、生きる意味を失わせる。 だがそんな男の前に、生きる事に苦しむ少女たちが逃げ込んで来て、関係性を構築していく。 しかし本作は日常的セカイ系なので、具体的な問題点は何も描かれないし、描かれる必要性も無い。 ただ関係性だけが生きる事のよすがとなっており癒されること無く壊れながら生き続けるのみ。 大事なのはこの壊れから癒えることではなく、壊れながら生き…
なまいきメスガキ白ギャルJK(遠縁の親戚)にゆるされて、こうていされる話。 幼少の頃から想いを寄せていた少女の執念がついに真面目な主人公を篭絡する。 しゅじんこうが りせいを はかいされて じぶんのよわいところを さらけだす ばめんが みどころ。 ハイデカーのダーザインを踏まえた上で生存の不確かさや不安が抉り出されていく。 関係を持ったあと親戚でもあるヒロインの両親と酒を酌み交わす展開も味わいがある。 惜しむらくは幼少期の回想シーンが無いことと具体的な地名(小樽)を活かせていないところ。 学生時代の主人公が炉利絢音に人生観を変えさせられるとこの回想は是非やって欲しかったものよ。 逢坂絢音のキャ…
【フルプラ作品】 6月のフルプラの新作はハジラブと粘膜ポトレ。うち後者は抜きゲーなので、読み物として消費できるのはハジラブ一択となります。ハジラブはフラグ構築そのものでは無く、フラグ構築後の関係性に焦点を当てたことがウリなのですが……。最初から好感度マックス系幼馴染がいるので、彼女のフラグを圧し折らなければならず、それをどう表現するかが最初の難関かもしれません。リメイク作品としては星織ユメミライと祝福のカンパネラが出ます。リアルタイムで攻略してますが両方ともリメイク買って再プレイする程の作品じゃなかったかな。【続編】 低価格シリーズについて。まずは続編作品。流星ワールドアクターや竜姫ぐーたらい…
生きるのが苦しいだめなにんげんに生存のゆるしを与えてくれることで有名な夜のひつじ先生の新作。 本作品は迷子教室と同じく教員が主人公。押しかけ年下親戚と交流していくことになる。 夜のひつじ先生と言ったら教員が精神崩壊するのは必至だと思われるので期待大。 迷子教室の名シーン「世界は俺を必要としていない」という境地に至るシーンは圧巻であった。 プレイ動画でも教員の過労死しそうな様子が「うっすら」と感じられる。 単なるキャラゲーな感じもしますが、夜のひつじ先生らしさがどれだけでるかで勝負が分かれる。 夜のひつじ先生をあざらしそふとは使いこなせるのか!? 生きることをゆるしてほしい 【1】真っ当に生きら…