《日本は電力の8割近くを、化石燃料を燃やす火力発電に依存している。太陽光や水力、風力といった再エネは2割に満たない。 エネルギー基本計画では、30年度の再エネ比率を22~24%と定める。これでは不十分だ。現在、計画の改定が進んでいるが、電源構成を抜本的に見直すべきだ。 20~22%とされる原子力の構成比率見直しは必須だ。政府は既存原発の再稼働を進める一方、老朽原発の建て替えなどで一定量を確保したいと考えている。 しかし、原発には重大事故のリスクがある。安全確保のための費用は膨大で、「安価なエネルギー」という考えは世界的に通用しない。政府には、脱原発依存への道筋を示す責任がある》(10月28日付…