横手市雄物川の沼舘にある平城で、戦国期の小野寺氏の居城の一つである。段丘崖上の自然堤防を活用して構築されている。平安時代11世紀の清原氏が立て籠った沼柵もこの付近と推定されている。 沼舘城位置図 雄物川の氾濫原から見た沼舘城 本丸跡の蔵光院山門 巨大で堅牢な土塁が本丸を守ります。 土塁上はこのとおり、外側道路は堀を埋めたところで、比高差がすごい。 本丸内部からみた土塁 沼舘城縄張図 調査・作図:室野秀文 この城は、本丸・二ノ丸を段丘崖縁辺に置いて、三ノ丸と古宿の曲輪を悌郭式に配置した平城である。本丸北東側には槐門があり、現在の蔵光院山門が本丸虎口と推定され、槐門から本丸虎口までは、枡形状の虎口…