大坂城の水没防御策 今回は「大坂冬の陣について新事実が分かった」と千田氏が大活躍している。その新事実とは秀頼がとった大戦略。大坂城は水没防御策をとったというのである。 その方法とは淀川の堤防を決壊させて、大坂城下を水浸しにするという方法。籠城戦の場合、完全に囲まれることで回りからの補給を断たれるという問題が生じるのだが、城下を水浸しにすれば、敵はそこに陣を置くことは出来ず完全包囲が出来なくなる。 では実際に淀川の堤防を決壊させた場合にどの程度の浸水が起こるかを、地形データに基づいて、古気象学によって導き出した当時の降雨のデータを組み合わせることによって推測している。その結果として判明したのは、…