論理展開 1.流体の運動を数式で表す 隙間なく空間中を占有し、決まった形を持たず、力を加えると容易に変形する気体や液体をまとめて「流体」と呼ぶ。流体力学はこの運動を扱う学問である。 流体の運動方程式の導出は、流体を「流体粒子」と呼ばれる微小部分に分割し、そのそれぞれにニュートンの運動方程式を適用することで行う。 ここで、以下の三つの点に注意が必要である。 a,流体の運動の追跡は、全ての流体粒子を区別し、そのそれぞれの運動を追跡することで行う。 b,流体粒子間の相互作用を応力と呼び、外力と区別して運動方程式に明記する。 c,流体粒子の質量は保存する。 すなわち、を応力、を外力として、 が基本形と…