(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日本古典籍総合データベース 【原文】 女、取り敢《あ》へず、「夕《ゆふ》な/\ 待つとし言ハゞ 来ざらめや 託《かこ》ち顔なる 兼ね言はなぞ」 と返しすれバ、荻原、愈《いよ》/\嬉しくて、互ひに解くる下紐《したひも》の、結ぶ契りや新枕、交わす心も隔て無き、睦言《むつごと》ハまだ尽き無くに、早や明け方にぞなりにける。 荻原、「其の住み給ふ所ハ何処《いづく》ぞ。 木の…