神田伯山独演会が2月6日、三鷹市公会堂であり、人気講談師を初めて生で見た。往復はがきで申し込み、抽選でチケットが取れた。各地の独演会のチラシで「講談界の風雲児」「最もチケットが取れない講談師」とうたわれることが多く、今回のものには「講談の大地を切り開き続けるフロンティア」。 開口一番は前座の神田紅希(こうき)の『真田幸村大坂出陣』。伯山はマクラで紅希を「芸大卒で作曲家」と紹介。自身については、1月にコロナ禍を押して「91席やった」とエネルギッシュなところを見せた。 1席目は「古典のラブストーリー」という『大名花屋』。一人娘に語りかける一言一言、火事でのうろたえ、妻の目配せへの反応など、父親の愛…