イベストの補完。聡明な才女であるが故に世俗に倦み異常者として振る舞うハナコの胸の裡が語られる話。 これまでのブルアカではハナコは「わざと」異常者であるかのように「演じて」いるのだと匂わされて来た。 だが本当は「不器用」であり聡明な才女では無い生き方として対極的に「そうなってしまった」結果だった。 すなわち自らの意志で選択して異常者になったのではなく、彼女が生きるには手段がそれしかなかったのだ。 ブルアカは一度バッドエンドを迎えた後のn周目の話だが、先生がいない世界線では精神崩壊必至だったのだろう。 先生に本質を受け容れられたハナコは先生を信頼し、秘めていた自分の弱さをさらけだすのであった。 多…
シスターが破損した経典を復元した際、司書が私的に複製しており、その罪を贖うため遺跡調査に行く話。 遺跡は古代の修行場であり、地図は目を盗んで遊んでいた昔の女学生達が残したものであったというオチ。 だがシナリオのテーマ「普通の女学生としてひと夏を遊びたかった」という主題が良い味を出している。 当初は聡明であるが故に世俗に飽き全裸徘徊女として無聊を慰める天才ハナコの手の平の上の策略かと思われた。 そもそも論として貴重な経典を破壊してしまいウイが複製を作るきっかけを生んだシスターヒナタへのケア。 陰キャ系ヒキコモリの司書ウイ及び人見知りの激しい炉利ツンデレのコハルらの対人コミュニケーションの改善。 …