門主に祀り上げられていた少女が主体的意志による選択の責任を背負い覚醒する話。 竜華キサキは前首長の失職の結果、行政府の長に祀り上げられることとなった女の子。 それでも能力と適性があったため高い統治力を発揮し、難しい局面を乗り越えてきた。 皆の為に自己を犠牲にし人身御供となったキサキは、その運命を悲観的に諦観していた。 しかし七囚人の一人・申谷カイの陰謀事件を経て、キサキは精神的に成長していく。 キサキはその門主という役割上、責任を押し付けられても諾々と甘受するのみであった。 だがブルアカお家芸、選択と責任の論理を聞かされ「自らの意志」で責任を背負うのだ。 押し付けられた責任を引き受けるのと主体…
自己肯定感が低く好きなモノに自信を持てないミチルが仲間たちに肯定される話。 千鳥ミチルは忍術研究部の部長。だがしかし忍術研究部は正式な部では無かった。 部への昇格には活動実績と他の3つの部からの推薦が必要だったのである。 活動実績は定期的な動画配信及び同人誌の作製・即売会への参加で満たしていた。 では何故、他の3つの部からの推薦が得られないのか。 それは部長のミチル本人が過去のトラウマにより忍者そのものを肯定出来ずにいたから。 忍者などアニメや漫画にすぎない無用の長物だと馬鹿にされることを何よりも怖れていた。 だがミチルのその態度こそが忍者に対する冒涜ではないか!? 苦悩するミチルに対しツクヨ…
先生を慕うワカモが二人きりでチョコを渡すため先生の傍にはべるセナを除外しようと大騒動を巻き起こす話。 バレンタイン当日、問題が起こりがちな学園都市で、先生は生活安全局の二人とパトロールをすることになる。 だが先生に告白したいワカモにとって、先生の傍には絶えず女子生徒がいるため非常に邪魔であった。 そのため騒動を起こして生活安全局の二人を引き剥がすことに成功するが、今度はセナが先生に付き従うことに。 こうしてセナと先生は各地の騒ぎを鎮圧しながら街を周り、実質的にはバレンタインデートを展開した。 最終的にワカモの偽装工作によりセナも釣りだされ、ようやく先生が一人になった所でワカモは告白に成功。 だ…
便利屋の初詣。願いが叶うと噂される神社の賽銭箱がマネーロンダリングに使われていた話。 我らがアル社長はSNSのブームに乗り便利屋メンバーを引き連れて願いが叶うという神社に行く。 アルは社員たちに用意できるだけの金を用意するように命じており惜し気もなくお賽銭する。 だがお参りが終わった直後賽銭箱が盗まれてしまい、さらには争奪戦へと発展していく。 アルたちは賽銭箱を返すつもりでいたのだが神社の経営者は取り戻したら譲渡すると言い出した。 と、いうのも神社を資金洗浄に使用していたからであり出所を偽装することが目的だったのだ。 便利屋はマネーロンダリングの証拠を掴み悪徳業者に天誅を与え賽銭箱も取り戻す。…
ウイとヒナタの出会い。発掘された古代の経典を壊してしまったヒナタがウイに復元を依頼する話。 教会で働くシスターのヒナタは発掘された貴重な古代経典の輸送の仕事を与えられる。 だが経典には保存処理がなされておらずヒナタが触ると粉々に砕け散ってしまうのであった。 窮地に陥ったヒナタは先生と共に図書館に相談。そこで司書のシミコから委員長ウイを紹介される。 ウイは杜撰な本の取り扱いに憤り毒を吐いたり当て擦りを行ったりするが復元してくれることに。 そのためヒナタは復元に必要な材料を探し回ることとなりお使いRPG感満載な展開に。 ヒナタはスイーツ部や自警団のスズミ、救護のセリナの力を借りながら材料を集めるこ…
ゲーム三昧で部屋から出ないハレ・マキ・コタマを見かねたチヒロがデジタルデトックスさせる話。 ハッカー集団ヴェリタス3人衆は元々インドア派だったが年末には拍車をかけヒキコモリと化していた。 そんな彼女たちを見かねた副部長のチヒロは強制的にデジタルデトックスをさせる決意をする。 そんなわけで大晦日にキャンプを行い初の日の出を見る為に登山をすることになる。 引率として呼ばれたのが我らが先生であり電子機器やネットを使えず文句を言うメンバーを宥めていく。 チヒロがお母さん、先生がお父さん、3人衆が子どもたちと言われていたのは言い得て妙である。 最初は乗り気ではなかった3人衆も自然の中で過ごすうちに徐々に…
「ミネが壊して騎士団が治す」を体現したイベストであり、視野狭隘なミネが正実に喧嘩を売る話。 蒼森ミネは見目形は華恋で美しいが、頑固で思い込みが激しく人の話を聞かない所があった。 ミネは問題が起こった際、とりあえず暴力に訴え全員戦闘不能にすることで争いを鎮静化していた。 その際騎士団メンバーが怪我人を治療することから「ミネが壊して騎士団が治す」と評されていた。 クリスマスにおいても不良を信じて簡単に騙された騎士団は正義実現委員と対峙することになる。 ミネは不良の言うことを盲信し、相手の事情も聞かずに喧嘩を吹っ掛け闘争に発展してしまう 戦闘は騎士団が勝利するが、結局は不良が騎士団と正実を戦わせるた…
自分の性格に問題があると自覚し普段は抑制している少女の素の性格を肯定し、受け容れ、解放する話。 正義実現委員会に所属するイチカはトリニティ学園生徒会の正統性を担保する遺物の運搬を依頼される。 だが手違いにより遺物が入ったカバンは、指名手配犯をゲヘナ学園へ輸送する列車に積まれてしまう。 この指名手配犯がカスミであり、知能犯で策を弄する彼女により、イチカは都合よく利用されることに。 さらには暴徒鎮圧のためゲヘナの風紀委員であるイオリも乗り込んで来たためより一層翻弄される。 先生の前だからと自分を押さえていたイチカであったが、ついに耐え切れなくなり爆発し全員殲滅する。 列車は横転し、カバンの中身も粉…
シスターが破損した経典を復元した際、司書が私的に複製しており、その罪を贖うため遺跡調査に行く話。 遺跡は古代の修行場であり、地図は目を盗んで遊んでいた昔の女学生達が残したものであったというオチ。 だがシナリオのテーマ「普通の女学生としてひと夏を遊びたかった」という主題が良い味を出している。 当初は聡明であるが故に世俗に飽き全裸徘徊女として無聊を慰める天才ハナコの手の平の上の策略かと思われた。 そもそも論として貴重な経典を破壊してしまいウイが複製を作るきっかけを生んだシスターヒナタへのケア。 陰キャ系ヒキコモリの司書ウイ及び人見知りの激しい炉利ツンデレのコハルらの対人コミュニケーションの改善。 …