中国福建・泉州府同安県出身の貿易商人。16世紀中頃、銀貿易の為に日本に向かう途中、朝鮮に漂着した密貿易船の「頭人」の一人。李章らの密貿易船は、100人以上が乗船する大型ジャンク船であり、乗員の多くが福建の海商たちであったとみられる。 火炮を備えた荒唐船 捕らわれた乗員 「頭人」李章の交渉 その後の荒唐船 荒唐船の乗員たち 参考文献 火炮を備えた荒唐船 1544年(天文十三年)六月二十二日、朝鮮の忠清道・藍浦の近海に「荒唐大船」*11隻が出現。朝鮮の水軍が、賊倭(倭人の海賊)とみなして砲撃・弓射したところ、荒唐船は外洋に逃げ去った。その際に捕虜となった福建出身の明人・李王乞の供述により、この荒唐…