ゲロゲロの体調の中必死にバイクにしがみついてダートを戻り、幹線道路を今度こそ西になぞる。 ダートの上を旅した後はアスファルトの有り難みをしみじみ感じる。日本のさわやか林道案件後の平らな地面は寂しいのに。 しばらく走ると、ついに大きな町が見えてきた。この旅では何度も体験することになるが、町が見えた時の安堵感は中毒になるレベル。() このツェツェルレグの町で予め目星をつけていた「Fairfield guesthouse」を目指す。 普段ならディープでタフな宿も大歓迎だが、今はとにかく心身を休めたい。 焦らすように、何軒か別の宿が現れる中、ようやく目当ての看板を見つけた。宿の前にはヨーロッパから大陸…