「春の彼岸」の前後に吹く西風を 「彼岸西風」(ひがんにし)と言います。 柔らかな西風もありますが、 発達した低気圧が日本海を通過した後などに 気圧配置が一時冬型に戻ることから、 「寒の戻り」を感じさせる寒気を含んだ 西風もあります。 同じ頃に吹く西風はまた 「涅槃西風」(ねはんにし)とも言われています。 「涅槃会」(ねはんえ)は、 お釈迦様の亡くなられた日 (陰暦2月15日(令和6年3月24日))に 行われる法要のことです。 この「涅槃」という言葉が、 西方浄土を連想させ、 その浄土から此岸(しがん)に吹いて来る 風であるとの連想もあるのでしょう。 「春風」(はるかぜ)と言えば、 草花やこの芽…