桜もあっという間に散ってしまい、春も盛りを過ぎた様子。 毎年、この季節になると、自宅は大量の葉に覆われる。 家の裏手に大きな楠木があり、若葉が出るのと同時に、古い葉が落下するのだ。 風が吹くたび、舞い散る葉。 ロマンチックではあるが、掃いても掃いても、翌日には積もってしまう。 まさに、楠木との闘い。 今日も、ひたすら掃いてまとめ、ごみ袋に入れる。 作業の間にも、葉は降る。 あー、なんてこった。エンドレスじゃないか。 空を仰いだら、楠木の若葉がきらきらしていた。 青空との対比が、美しかった。 若葉は春風にあおられ、波打っていた。 文字からはふんわりとした雰囲気を出すが、実際のところ春風はダイナミ…