温泉街を闊歩する若者と、温かく見守る人々のほのぼのとする物語 前回に続いて、三浦しをんさんの作品を読んで みました。『エレジーは流れない』ネタバレを しますが、少し紹介しますと…主人公の『穂積 怜』は、高校2年の真面目で、 どちらかというと、繊細な気持ちの持ち主。 普段は、『餅湯温泉街』で『お土産屋』を営む 母『穂積 寿江』と、2人暮らしをしているが、 月の1週間は、もう1人の母『光岡 伊都子』の 豪邸に住んでいる。伊都子は、その1週間だけ 餅湯から東京へ通勤するバリバリの『女社長』 だったのです。 なにか複雑な家庭事情がありそうだが、怜は、 知るのが怖くて、未だに訊けずにいた。 温泉街は、誰…