国語辞典の編纂、編集とはどんな仕事で、いかなる人たちが携っているのか。もし職業別人口分布の詳細統計があったなら(あるかもしれませんが調べていませんw)、国語辞典編集者は0%=誤差の範囲内=になってしまいそうな、マイナーな存在。そんな稀少生物のような人たちの生態を、面白くも魅力的に描いた小説が、三浦しをんさんの「舟を編む」(光文社文庫)でした。 「三省堂国語辞典から 消えたことば辞典」(見坊行徳、三省堂編修所編著)は、地味な辞書の老舗出版社が世に問う、痛快な企画!。いや、言葉に特別興味がない人にとっては、どこが痛快なのかさっぱり分からない企画本かもしれませんが。 新しい言葉は日々生まれ、世に定着…