森厳寺(しんがんじ)は、小田急線あるいは京王井の頭線の「下北沢駅」より、徒歩程なくの所にあります。慶長13年(1608)の創建になる浄土宗の寺院です。正式の名称は「八幡山 浄光院 森巌寺」と云います。 秀康による開基 この寺院の開基は、家康の二男秀康です。今、大河ドラマで家康を放映中ですが、この寺院に家康の二男が関係するとは思いませんでした。秀康は、名前からして秀吉、家康から一字ずつもらい、歴史に翻弄された、波乱万丈の生涯を送っています。 越前での臨終に際して秀康は、一乗院の住職に自分の死後に江戸に一寺を建立し、自らの位牌所とせよと命じ、この森厳寺が開山されたのです。 山門 新緑を背に風情ある…