日本海に出る。 近畿から瀬戸内海を通り、日本海沿いの各地を巡りながら 北海道へと行きかった北前船 その面影は時の流れとともに薄れていくが、 当時を想い起こさせるものが所々に今も残る。 そんな一つが、こういった神社の一つでもあるのだろう。 *鳥取県鳥取市青谷町青谷「湊神社」 凛として、遥か遠くの海を凝視している面影は 荒海に耐え、困難に遭遇しても何度も起き上がる 海の男を想い起こさせる。 気難しくも、芯を通し神に対し真摯に祈る。 今よりも、神と人が近かった時 そんな時代も時とともに次第に薄れ元の石に戻っていき 人の記憶やつながりも段々と消えていく。 はらり、はらりとカケラとなり 止めようもない、…