これまでの復習となりますが,空気塊が上昇すると断熱膨張を起こして外に仕事をし,熱力学第一法則から内部エネルギーが消費され空気塊の気温は下降するのでした(断熱冷却)。 気温が下がって水蒸気をこれ以上含むことができない飽和水蒸気量に達すると,空気中の水蒸気は凝結して水へとその状態を変化させます。この変化によってできるのが雲ですね。 そして状態変化には熱エネルギーの出入りが伴います。これは潜熱と呼ぶのでした。水が水蒸気になるときには周りから熱を奪い,逆に水蒸気から水になるときは周りに熱を放出するのです。 ユニクロのエアリズムは繊維が吸い取った汗などの水分を効率的に蒸発させることで温度を下げますし,逆…