これまできちんと気象学についての本を読んだことがなかったので読んでみた。ただ、私自身は大きな規模の自然現象を理解するのが苦手。気象とか地震とかは現象それ自体を体験していてもメカニズムを正しく理解できていない。 この感想文では、本書から気になる箇所を引用し、整理し、自分の理解を少しでも深めておきたい。 この本であきらかにしたいことはふたつある。ひとつは「なぜ大気は流れるのかという点」。もうひとつは「なぜ大気は、このようなパターンで流れるのかという点」だ。このふたつについて、その背景にある物理を確認しながら説明するのが、この本の目的だ。(4) 当然のことながら気象は自然現象であり、物理で記述できる…