彗星の「核」とは?小さな天体に秘められた宇宙の記憶 夜空に現れる尾を引いた彗星。その中心には、目立たないながらも極めて重要な存在である「核(コア)」が存在します。この小さな天体こそが、彗星の本体であり、私たちの太陽系の起源を解き明かす重要なカギを握っています。 彗星の核=「汚れた雪玉」 彗星の核は、平均的に直径数km〜数十kmの大きさを持ち、主成分は水の氷、ドライアイス(二酸化炭素の氷)、アンモニア、メタン、塵などです。 この構造から、科学者たちは彗星を「ダーティ・スノーボール(汚れた雪玉)」と呼んでいます。 表面は黒く、可視光をほとんど反射しないため、核自体は肉眼では見えません。 太陽に近づ…