【ヴィンランド・サガ6巻・幸村誠】 「僕はうんこを踏んだ時にきちんと悲しめる人間でありたいんですよ。」 この言葉がイヤホンから流れてきた時、私は渋谷のニトリのエスカレーターで死ぬほど笑ったあと、大きく何度もうなずいた。 彼は続けた。 「これがもしうんこじゃなくて、トラの尻尾だったら命が危なかったかもしれない。そう思うと、うんこでよかった。私はなんて恵まれているんだろう。こんなことで済んでよかった(^ ^)」 「・・・みたいな。そんなふうに思いたくないんですよ、僕は。うんこはどこまで行ってもうんこなんですよ。臭いし、汚いし、不快なんですよ。僕はそこに対してしっかり腹を立てられるような人間でありた…