漱石日記を読みました。教科書に載っていた漱石先生のイメージがガラガラと音を立てて崩れていく感じが楽しかったです。 ロンドン留学日記では、到着前の船の段階から具合が悪そう。下痢の日ばかりで不憫です。神経が弱いのに、そんな時代にあんなところまで。想像しただけで可哀想になってしまいます。世間様から見たら華々しい留学でしょうに、ご本人はさほどでも無い感じも面白いです。 満州や韓国にも渡り、国内でも様々な所へ。家への来訪者も多く、たくさんの人物に会い、手紙を送り合う様子がよくわかります。 出掛けたがるわりに、帰ると家がいちばん!と言う私を家族はいつも笑います。家がいちばんなことはよく承知していて、それを…