30年前、国際テロ組織「LEL(経済解放同盟)」により羽田発パリ行きの航空機がハイジャックされ、機はテロリストによって中東の空港に降ろされた。 乗客は全員、殺害されるか、もしくは洗脳され戦闘員としての訓練を施されLELの構成員、テロリストに育て上げられた。 『平和の国の島崎へ』8巻より(濱田轟天/瀬下猛/講談社) 30年後、当時児童だった島崎真吾はLELの拠点を脱出して日本に帰国、同様に脱出した同じ境遇の「日本人」たちと、日本国内で公安警察の監視を受けながら「コロニー」で生活。 喫茶店の店員や漫画家のアシスタントのバイトをしながら、日本語の漢字や現代の日本の文化に少しずつ馴染もうと努力していた…