【本文レイアウト(2)】 瀧本「かな文字は詰めることができます」 鈴木「最初の見本組みでは作品名と本文との行送りを半行にしてるんですね。それを全部同じフラットな1行送りにしちゃった。メインタイトルとサブタイトルとみたいな階層を減らして、組版も階層を減らしてフラットに。フラットにすると1行空けや作品名の太いタイトル文字が効いてくる。組版も本文に見合ってフラットにしていった。 日本語は詰め打ちをしないと、漢字の画数によって濃淡のでこぼこができる。例えば鬱という字があるとそこだけぼこっとなったりして、誌面がなかなかフラットにならないというのが日本語の組版の宿命なんですね。解消するために文字詰めをする…