最近読んだ「縄文」の本の中では、ダントツでよかった。 「全てを覆す」ような強烈さを持っている。 レヴィ=ストロースを思い出したのは私だけではあるまい。 九州南部や、全国の離島に居住していた「海民」 そして、北海道や北方領土、樺太に居住していた「アイヌ」 その人たちの文化、習慣、生活などから「縄文」の文化、習慣、生活を考察する。 「商品交換」、「贈与」など構造主義を連想させる記述が迸る。 著者は、アイヌ研究者でもあり、旭川のアイヌの「呪術師」的な話など、印象深い例が多く言及されている。 縄文時代の印象が、大きく覆される体験をした。 「進んでいるか、そうではないか」とか、「優れているか、そうではな…