無実はさいなむ 作者:アガサ ・クリスティー,小笠原 豊樹 早川書房 Amazon クリスティの自選ベストテンにもはいっていることで有名な作品だと思います。 数年前に海外でもドラマ化されたようで、書店でも目についたのを覚えています。 自分の無知により「さいなむ」という言葉の意味が分からなかったのですが、「苦しめ悩ますこと」という意味のようです。 まさに本書にうってつけの言葉ですね。 この本の前半はなかなか読むのに苦労しました。 文章自体はいつも通り極めて読みやすいのですが、どうも話がなかなか進まず、しかも主人公格のキャルガリの考えのなさに呆れてしまい、探偵役として失格の烙印を押してしまうところ…