自分を受けいれる 従兄弟が「医者から、『自分を受け入れること』と言われた」という。だが、これは具体的にどういうことなのか。なにか聞いたこともあり、わかってるようで、実はわかってない自分である。 子どものころ、ばあちゃんが家の脇の畑につくったトマトとキュウリをよく食べた。トマトは太陽であたためられていた。かじると皮が弾けて酸味まじりで甘かった。胡瓜も熟れて酸っぱかった。学校から帰ると、いねかりが済んだ田んぼで、友達とソフトボールしたり、丘に出かけてウベやあけびや、イタドリ、やまもも。とにかく腹をすかしていた。「これは食わるっとぞ、これは食われんばい」遊びなのか、食べ物探しなのかあいまいでもあった…