東日本大震災で被災して 当たり前の日常を失った7年間の話です。 2011年の震災から3か月。 故郷・気仙沼の居酒屋で 「安波山を守護していた銀龍が あの場所で息絶えた」と私が報告をした後 多くの人命を救った満身創痍の同級生・k君が放った言葉が これからは「猫とアマチュア無線を 生きがいにするわ」でした。 そのK君を前にして 私の口から思わず出たのが 「アマチュア無線は好きじゃない!!」でした。 イラッとしたk君に 夫の無線コールサインを伝えると”恐れ入った風”に目の前で 手のひらが返りました。 初期にコールサインを取得した”OM”と言われる先輩に会うため K君が友人と札幌の我が家を訪問したのが…