第154話 坂を降る時 永遠に続くかと思われた奈落の様な下り坂も、ようやく終わりのようだった。。 行きに見たサファリパークのような動物園の入り口が見えてきたからだ。 ここをもう少し降れば、そこは街である。 そこから50メートル程緩い坂を降ると、左手にカフェらしきお店があった。 個人経営なのか、かなり古いコンクリートで、看板だけ新しい。 とりあえず僕は水分を求めてそこに滑り込んだ。 中は意外とオシャレで、スムージーなども置いてあるカフェで、女性客が多い。 店員さんも若い女性だった。 とにかく水分の欲しい僕は、フルーツジュースを頼んだ。併せてミルクも頼む。 これは僕の、牛乳好きの人生経験から来てい…