某国際的な祭典の真っ最中、現職の総理大臣が公的資金を私的利用していたというニュースが流れた。この問題に対する街頭インタビューがテレビで放映されており、私はそれを眺めていた。この問題をきっかけに、今までくすぶっていた国民の怒りは頂点に達し、どこからともなく「革命を起こそう!」という声が上がり始め、気がつけば国民全体が国家権力の転覆に向けて動き出しているようであった。 革命の方法として国民が選んだのは、現在進行中の某国際的祭典を利用するというものであった。この祭典が終わるまでに署名を集め、閉会式で我々国民の意向を世界に表明することで国際的な支持を獲得しよう、という寸法であった。というわけで、最近は…