時々自分でも不思議に思うのだが、普段は人間関係なんて面倒なだけだと考えているくせに、一心に誰かを想い傷ついてしまう人を見ていると、泣けて仕方ないのは何故なのだろうか? 可哀想? 羨ましい? シンプルに形容することが難しい感情が、自分の中にもあることだけは確からしい。 ”ある冬の時代。 人類はヴァンパイアとの戦争に敗れ、地球上にほとんどの居住区を失った。生き残った人々は小さな都市に光の壁を築き、身を守りながら生存圏の再拡大を望んでいた。 抑圧された暮らしの中、敵であるヴァンパイアとの共存を望む主人公・モモ。 かつて人間を愛し、戦場から姿を消したヴァンパイアの女王・フィーネ。 都市に戦火が広がる中…