「牧神の午後」は1989年に発表された山岸涼子の漫画です。 20世紀初頭、バレエ・リュスの創成期に活躍した天才バレエダンサー、ニジンスキーの悲劇の生涯が描かれてます。 (山岸涼子「牧神の午後」) さてニジンスキーです。 そしてバレエ・リュスですよ。 時は1909年5月パリ。 ロシアの興行師セルゲイ・ディアギレフは、シャトレ座でバレエ・リュス(ロシアバレエ団)を旗揚げしまして、公演は大成功を収めました。 当時フランスでは、バレエは低俗でバレリーナは娼婦ぐらいにしか思われてなかったのですが、ディアギレフはロシアから帝室マリインスキー劇場のバレエをまるごとパリに持ってきて、その芸術性の高さをパリの人…