ストラヴィンスキーのバレエ音楽。 『火の鳥』、『ペトルーシュカ』と併せて、ストラヴィンスキーの三大バレエ音楽と呼ばれる。 ロシアの土俗的なリズムやメロディー、そのそこに潜む狂気にモチーフを得ている。 『生贄の踊り』に見られる極端な変拍子の多用、それまでの管弦楽の常識を凌駕する極大編成、不協和音や難解なパッセージの連続、あまりにも唐突な幕切れなど、現代音楽への扉を開いた記念碑的な作品。初演時に観客が暴動を起こした事件は、オーケストラ音楽史上の事件として語り草になる。
今年は夏はなんとかなった、と思ったら、残暑が異常に長い。 コロナ禍を経て、家族が遠出するのが億劫な高齢になり、夏のドライブ旅行も無くなったため、8月はレジャーのない月に。 うっかり、11月のシュツットガルト公演をウジウジしていたら、フリーデマン・フォーゲル回のチケットがソルドになってしまい、これまたウジウジしていたベジャール(ちょっとうちわ揉めてる?)バレエを再検討…中に検索があたったバウシュ版「春の祭典」。 あまり深く考えずポチったら、ヴッパダールではなくて、アフロ・ダンサーによるオーディションチームが踊る「春の祭典」でした。 「18年ぶり、ピナの「春の祭典」」との売り文句ですが、前のヴッパ…
朝一番、一橋スタートアップの会(っていう正式名称でよいのかどうかはわからないけど)で出会った弊社投資領域ではないが、面白いことをやられている社長さんに古くからの知人というか友人でエンジェルのY氏をご紹介するというところから一日が始まった。場所は代官山。代官山といえば、昔新卒で入社(本当は入行というのだが)した銀行の研修センターがあったところ。新卒で泊まり込みの座学の研修を受けたのはもう何年前のことだろう。今や同期の一人がFGの社長なんだから、月日が経つのは速いものだ。 お引き合わせはうまくいったといえばいったし、これから何が起こるのかはよくわからないが、領域が自分の好きな(とはいえライフワーク…
Pina Bausch – Wuppertaler Tanztheater oder Die Kunst, einen Goldfisch zu dressieren. ピナ・バウシュ – ヴッパータール舞踊劇場と鍛錬の芸術。/ Norbert Servos / Seelze: Kallmeyer / 1996 / 330x240mm / 319p / 独文 / hardcover は「本まるさんかくしかく」で販売中です。 hon034.stores.jp NHKBSで放送された「ピナ・バウシュ踊り続けるいのち」は見たことがあって、たしか彼女の追悼ドキュメンタリー映画だったはず。わけも分からず…
私が非常勤講師として勤務している学校、 音楽鑑賞教材は、全て私が決めています。 そりゃそうか、この学校の音楽の教員は私だけ。 指導要領で指定されている楽曲だけでなく、自分が考える音楽鑑賞教材を取り入れることもしています。 実は、この時期に中学2年生と高校2年生の授業で取り扱っている20世紀の問題作があります。 中学2年生はストラヴィンスキーの「春の祭典」 高校2年生はジョン・ケージの「4分33秒」 この学校に来る前までは、こんな作品を取り上げるなんて、考えたこともなかったのですけれども、 ここでは毎年取り上げさせていただいています。 だってねえ、生徒の食いつきがいいのですよ。 今日の授業は午前…
2024年2月25日 東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホール指揮 チョン・ミョンフンベートーヴェン 交響曲第6番 田園ストラヴィンスキー 春の祭典 先日、暗譜の必要性について記事を書いた。「あえて、わざわざ『暗譜する』という作業を行って、公演に臨む」その必要性について、疑問を呈したわけである。 本公演でチョン・ミョンフンは、ベートーヴェンもストラヴィンスキーも、暗譜で指揮を行った。いささかの揺るぎもない確信のタクトを見て、思った。彼の場合、「一生懸命覚えました」ではなく、長年に渡って作品に取り組み、スコアを見続け、公演を重ねてきたその積み上げの経験によって、もう頭の中に完璧に入っちゃ…
◆昨年は無観客・YouTube配信になりました 会場まで歩いて行けるという夢のような状況に、早速チケットを購入し、「デュトワ×火の鳥」を楽しみにしていましたが、コロナで払い戻しとなりました。残念。 サイトウキネン・オーケストラは、CDやTVでしか聞いたことがなく、ただ、その圧倒的な演奏やアンサンブルに、「一度は生で」が昔から夢でした。 ◆昨晩は、オーケストラ演奏会初日 今年は、「デュトワ×春の祭典」にグレードアップ(笑)したわけで、これは聞き逃せません。チケットを購入しようと音楽祭のホームページを見ていると、気づいたことが…。 それは、県内外で、同時中継のライブ会場があること。松本城もその会場…
昨年に引き続き、今年も私が非常勤講師として勤務している学校の音楽の授業で、 ストラヴィンスキーの「春の祭典」を音楽鑑賞教材として取り上げています。 今年度は対象学年は中学2年生と高校2年生。 今日で中学2年生の授業での取り扱いが終了。 ちなみに、昨年のBlogに、以下の記事を書いています。 参考までにご覧ください。 hiratea.hatenablog.com 不思議なことですが、今年の生徒たちも、この曲はなかなか好印象。 気に入っている様子です。 それにしても、こんな現代音楽の作品を、こんなにも気に入るのでしょうか? 理由を探りました。 理由①:バレエ音楽として斬新だから →バレエ音楽の代表…
近頃、まとまったブログを書く気力がなく、方々にメモしたものを寄せ集めただけになっているが、それでもなんとか記録をとっておこうと思う。 ___ 名古屋芸術劇場でイスラエル・ガルバンの「春の祭典」を観た。 danceconcert.jp イスラエル・ガルバン、観たかったがいろいろ合わず断念。(わたしはたぶんこの代わりに昨年末のフランソワ・シェニョー&ニノ・レネ『不確かなロマンス—もう一人のオーランドー』を観たのだ。きっとそうだ。) — 舟之川聖子|Seiko Funanokawa (@seikofunanok) 2021年6月19日 イスラエル・ガルバンって誰?という方に。わたしも知らなかったので…
2021/06/19 KAAT 神奈川芸術劇場 大ホール (映り込みが激しいことで、私の中では有名なKAATのやつ…斜めから撮ったのしか上げられないね…。) なんか去年講義受けてた先生がTwitterで発狂しておすすめしてたから、そんなにすごいのかと思って観に行ってきました! 安かったし!!1500円で観られたし!!学生最高だね!!! KAAT遠くて行きづらいくせに面白い公演ばっかりやるのほんとやめて欲しいよね!?神奈川県に引っ越したい。(学校正反対の方向になるから無理) にしてもあんまりにも綺麗な舞台だったので、これはスケッチ案件かと思ってたら写真があがっててホッとしました。衣裳とかよいよね…
非常勤講師として勤務している学校、 ある学年で極めて実験的な音楽鑑賞をしました。 その曲、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」。 20世紀に生まれたクラシック音楽の中でも傑作中の傑作、 ここから20世紀が始まったとも断言してもいい作品。 ですが、初演の大騒乱に示されたように、20世紀最大の問題作でもあるのです。 ところで、この曲、なんと中学校2・3年生の教科書に音楽鑑賞教材として掲載されているのです。 高校の教科書にも掲載されていることも。 こんな難しい曲をどうやって扱うのか? 以前の私なら、完璧にスルーして、まず見向きもしなかったものです。 ところが、今年はストラヴィンスキー没後50周…