チョン・ミョンフン(Chung Myung-Whun 1953.1.22-) →異表記チョン・ミュンフン
韓国出身の指揮者、ピアニスト。現在はアメリカ国籍。 ヴァイオリニストのチョン・キョンファは姉。
フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団音楽監督、ソウル・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督、東京フィルハーモニー交響楽団桂冠名誉指揮者。
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2024年9月15日 東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホールヴェルディ マクベス(コンサート形式上演)指揮 チョン・ミョンフンセバスティアン・カターナ(マクベス)、ヴィットリア・イェオ(マクベス夫人)、アルベルト・ペーゼンドルファー(バンクォー)、ステファノ・セッコ(マクダフ)、小原啓楼(マルコム) 他 土、日、祝の三連休は、三日連続で渋谷に出撃。家に帰らず、ホテルに泊まった方が良かったんじゃないか、なんて冗談はさておき。とにかく、15日(日)の東京フィル公演と16日(月)の東京・春・音楽祭公演の連チャンが、ちょっとすごいことになっている。 ヴェルディ・オペラのコンサート形式上演対決…
2024年6月23日 東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホール指揮 チョン・ミョンフン務川慧悟(ピアノ)、原田節(オンド・マルトノ)メシアン トゥーランガリラ交響曲 都響に引き続いて、東京フィルも1000回目の定期演奏会を迎えたわけだが。N響や都響が、こうした節目を記念公演に見立て、特別感や華やかさを演出し、演奏会そのものを飾ろうとしていたのに対し、東京フィルの場合、通常の公演と同様、淡々と企画され、コンサートに臨んでいたような雰囲気に見えたのだが・・・実際はどうだったのだろう。チケットも売り切れなかったみたいだし。 まあ、私としては演奏そのものが素晴らしければ大満足で、「1000回は…
2024年2月25日 東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホール指揮 チョン・ミョンフンベートーヴェン 交響曲第6番 田園ストラヴィンスキー 春の祭典 先日、暗譜の必要性について記事を書いた。「あえて、わざわざ『暗譜する』という作業を行って、公演に臨む」その必要性について、疑問を呈したわけである。 本公演でチョン・ミョンフンは、ベートーヴェンもストラヴィンスキーも、暗譜で指揮を行った。いささかの揺るぎもない確信のタクトを見て、思った。彼の場合、「一生懸命覚えました」ではなく、長年に渡って作品に取り組み、スコアを見続け、公演を重ねてきたその積み上げの経験によって、もう頭の中に完璧に入っちゃ…
2023年7月23日 東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホールヴェルディ オテロ(コンサート形式上演)指揮 チョン・ミョンフン合唱 新国立劇場合唱団グレゴリー・クンデ(オテロ)、小林厚子(デズデモナ)、ダリボール・イェニス(イアーゴ)、相沢創(ロドヴィーコ)、フランチェスコ・マルシーリア(カッシオ)、村上敏明(ロデリーゴ)、中島郁子(エミーリア) 他 チョン・ミョンフンの演奏会形式によるヴェルディ。昨年の「ファルスタッフ」に続き、今年は満を持して、ついに「オテロ」! ・・と言いたいところだが、チョンのオテロは、2013年、フェニーチェ歌劇場来日公演で既に披露済だ。で、この時オテロ役を歌…
2022年10月24日 東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホールヴェルディ ファルスタッフ(オペラ演奏会形式)指揮・演出 チョン・ミョンフン合唱 新国立劇場合唱団セバスティアン・カターナ(ファルスタッフ)、須藤慎吾(フォード)、小堀勇介(フェントン)、清水徹太郎(カイウス)、砂川涼子(アリーチェ)、三宅理恵(ナンネッタ)、向野由美子(メグ)、中島郁子(クイックリー夫人) 他 定評のあるチョン・ミョンフンのオペラ。今回はヴェルディの最後の作品となった傑作ファルスタッフを、チョン自身が初めて手掛けるというチャレンジ。もっとも、どうやらこの先ベネチア・フェニーチェ劇場の上演で指揮をするらしく…
2022年5月22日 東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホール指揮 チョン・ミョンフンフォーレ 組曲ペレアスとメリザンドラヴェル ダフニスとクロエ第二組曲、ラ・ヴァルスドビュッシー 交響詩 海 チョン・ミョンフンはソウル生まれの韓国人だが、幼少期に家族とアメリカに移住し、そのまま国籍も取得。チャイコフスキー国際コンクールもアメリカ代表として出場しているので、私はてっきりアメリカ在住の人なのかと思っていた。そしたら、聞いた話によれば、彼はパリ在住なんだってさ。東京フィルを振るために来日するのも、大抵はパリからやって来るそうだ。まあ確かに明らかに欧州での活動が顕著だし、パリ・オペラ座やフラ…
今月の東京フィル定期演奏会でマーラー交響曲第3番を振る予定だったチョン・ミョンフンの来日が叶わず、昨日に公演中止が発表された。これはある程度、いや、完全に想定されていたことだった。オミクロン株対策として政府が導入した外国人入国禁止措置は、当初は12月末までだったが、当然これに留まらず、1月も継続。更なる再延長も不可避の情勢だった。外国人指揮者やソリストなど演奏家を招く予定だった主催団体は、相次いで公演中止や演奏家の代替を発表。我々ファン、愛好家も、「こりゃ東京フィルのチョン・ミョンフンもダメだわな・・」ととっくに諦め、冷静に状況を見つめていたのであった。 にも関わらず、当の主催者である東京フィ…
2021年9月19日 東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホール指揮 チョン・ミョンフンブラームス 交響曲第3番、第4番 7月に1番2番を聴いた時もそうだったが、指揮者とオーケストラの結び付きの強固さ、相互信頼の深さを目の当たりにし、聴いていて熱い物が込み上げてくる。「この指揮者にどこまでも付いて行く」、もっとオーバーに言えば「この指揮者のためなら死ねる」とでも決意しているかのような東京フィルの献身的な演奏姿勢は、単なるあっぱれを越えて、感動的でさえある。 チョンはこのような結び付きを「ファミリー」と称しているようだが、私にはその献身さをもたらした絆が何となく理解できる。 家族というのは…
2021年7月4日 東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホール指揮 チョン・ミョンフンブラームス 交響曲第1番、第2番 チョン・ミョンフンが東京フィルのスペシャル・アーティスティック・アドバイザーに就任したのが、2001年。つまり、共に歩んで20年、ということになる。 今回の公演(この日だけでなく、東京オペラシティホール、サントリーホールでも行われた一連の定期公演)は、その強固な絆が実を結んだ最高の結晶と言えるのではなかろうか。両者の幸福な関係は、ついにここに極まったのだ。 揺るがぬ信頼の証がはっきりと見え、そして聴こえた。もちろんリハーサルの段階から厳しく練習を積み上げ、着実に音楽を構…
世界の一流オケのHPを一回りして見ました さすがに世界の主要オケの中にはライブ配信に対応しているところは少なくないようである。中にはニューヨークフィルのようにcoming soonのところもあるが、大抵のところは何らかのライブ配信を始めており、しっかりと有料化に踏み切っているところも少なくない。 www.concertgebouworkest.nl そんな中でロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団のサイトで無料配信されているチョン・ミョンフン指揮の無観客コンサートの模様があったのでそれを視聴。なおサーバが貧弱なのか通信回線に問題があるのか、途中で凍ったりすることもあったし、映像のレベルも今ひとつなの…